シブミ

シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)

シブミ〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)


上巻は最高。多分舞台が大戦下の上海・日本なせい。
下巻はなんだか。多分舞台が大戦下の上海・日本じゃないせい。


そして、やたらとあるSEXの描写はなんでこれついてるんだろ。
これが書かれた当時のスパイ小説とかって、SEX描写が欠かせないものだったんだろうか。
ヘルの性技巧が物凄いってのは十分つたわって来るんだけど、そこにエロさは全く感じない。
彼が体得した日本の観念「シブミ」や、あらゆるものを武器にする<裸‐殺>と同列で、あくまで彼の持つステータスの一種としての表現なのかな。