オーレリア再び
2度の挑戦にもかかわらず、その内容が殆ど掴めなかった『オーレリア』に3度目の挑戦をしました。今回は今までとは戦法を変え、まず外堀から埋めていくことに。ネルヴァルの生い立ちを文献で調べ、さらに『オーレリア』以外の作品を読んでみました。いくつかの詩、『オーレリア』と同時期に書かれた作者会心の作『シルヴァ』、東方旅行を妄想を織り交ぜつつ描いた『東方紀行』、初期の幻想小説『悪魔の肖像』『緑の物怪』。さらに『オーレリア』についての評論でもあればよかったんですが、大学図書館でも地域図書館にもなかったので、これは断念。それでも、なんとなくネルヴァルについて知ったような気になって再戦。
これまで見えてこなかったストーリーが見えます。ネルヴァルの思考も霧が晴れたように分かってきました・・・分からなかったのが不思議なくらいです。そして、つッかえることなくスムーズに読了。しかも、なんと面白かったです。やはり読書も経験や視点によって変わっていくものなのだと実感。なかなかいい体験でした。さて、後は原稿を作るだけ・・・間に合うかな・・。
講談社 世界文学全集 73 ネルヴァル シルヴィ / ロートレアモン マルドロールの歌
- 作者: ネルヴァル,ロートレアモン,入沢康夫
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