2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『吟遊詩人トーマス』 エレン・カシュナー著/井辻朱美訳 ハヤカワFT 105円 『九年目の魔法』に登場したバラッドの一つ「正直トーマス」を土台とした作品です。登場するもう一つのバラッド「若きタム・リン」を土台にしたマキリップ作の小説もあるらしい…

熱帯

佐藤哲也著 文藝春秋 かってない熱気と湿気に襲われた東京を舞台に、伝統回帰を唱える過激派、CIA諜報員、役人、水棲人などが奇怪な事件を巻き起こす、なんとも無茶苦茶な話でした。本書で面白いのはなんと言っても、その馬鹿馬鹿しさ。というか、本書自…

日本怪奇小説傑作集

創元推理文庫で計画進行中の「怪奇小説傑作選日本編」の正式な名称が決まり『日本怪奇小説傑作選』となったらしいです。作家のラインナップも一部公開され、小泉八雲、泉鏡花、夏目漱石から澁澤龍彦、皆川博子、高橋克彦などの作品が収録されるらしいです。…

『妖魔と二剣士』 フリッツ・ライバー著/浅倉久志訳 創元推理 780円 ついに、ついに出ました。1982年に二つ前の表紙の旧版が出て以来23年越しの新巻です。いやぁ、うれしい。去年、このシリーズを読むために旧版の方を古本屋で捜し歩いていたのもい…

ねじの回転――心霊小説傑作選

ヘンリー・ジェイムズ著/南条竹則、坂本あおい訳 創元推理 やっと読みました。表題作の「ねじの回転」は、始めはありふれた幽霊話の形をとっているのに、話しが進むにつれてどこか単純な幽霊話とはずれが生じ始め、最後まで行くと見方によって様々な解釈が生…

新勧読書会

昨日は新勧読書会でした。随分以前から言っていたとおり今回は僕が司会をやりました。前に3回ほど読書会の司会を経験していたのですが、今回のような重要なイベントでやったのは初めてでした。そのため、特に力を入れて準備したんですが、やはり、なかなか…

エンダーのゲーム

オースン・スコット・カード著/野口幸夫訳 ハヤカワSF こちらも、新歓読書会のお題です。実はダブル読書会なんです。 話の大筋は天才少年・エンダーが異星人・バガーの軍勢から人類を守る最強の指揮官になるために、バトルスクールで過酷な訓練をつんでいく…

九年目の魔法(再読)

読書会がもうすぐです。レジメはまだ。あと2日。

あ、

しばらく更新しなかったら、いつの間にか3000HITしていました。びっくり。

怪しいアジアの怪しいニュース

クーロン黒沢、他著 ワニ文庫 すいません。小説ではありません。タイトルのとおりタイ・カンボジア・ベトナムなどのアジアの国で起きた信じられないような事件を好き者の方々が選び抜いて紹介した本です。内容は・・・・品が無いか、汚いか、残酷か、という…

名作平積み大作戦3

懲りずに今日も見ました。本日のお題は「“Jホラー”に夢中な人にオススメの名作」です。今までで最も興味深いお題です。それだけにかなり不安を抱いて見たんですが、今回は見ていて普通に読みたいと思う作品が紹介されていました。登場した作品はヘンリー・ジ…

わたしが幽霊だった時

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著/浅羽莢子訳 創元推理 ウィン・ジョーンズは2冊目です。この作者独特の灰汁が強くて騒がしいキャラクターにもその文体にも慣れたので前作よりかなりすんなり読めましたし楽しめました。 物語は、突然一人の少女が幽霊として…

疲れた・・・

いやぁ、ほんとに疲れました。この一週間。なんと言っても大学に行くために久しぶりに5日間連続で外出したものですから。早めにこの引きこもり一歩手前状態の肉体と精神を普通の大学生の状態に引き戻さないといけません。でないと授業に出れなくて単位と僕…

三十九階段

ジョン・バカン著/小西宏訳 創元推理 スパイ小説の古典的傑作だそうです。今読んでみると、筋もなんだかありきたりな作品のように感じますが、出た当初は衝撃的な作品だったんでしょうね。時代を感じます。 暗号の謎とかなじみのある要素も出てくるんですが…

木曜の男

G・K・チェスタトン著/吉田健一訳 創元推理 うーむ、相変わらずチェスタトンはわかりづらいです。というか、『新ナポレオン奇譚』より理解できなかったです。途中までの展開は追えるんですが、最後の落ちが・・・どういう意味なんだろうか・・。奇妙に謎めい…

十二夜

シェイクスピア著/小津次郎訳 岩波文庫 ワイルドの『サロメ』と同じく台本の形になっています。男装をした女性・ヴァイオラ、ヴァイオラを男性だと思い惚れてしまった令嬢、そして令嬢との結婚を望む公爵、実はヴァイオラはこの公爵に惚れていて・・・と話の…

一気に更新

4月にはいって大学が始まってからというもの、どうも忙しくて更新がなかなかできませんでした。仕方ないので最近読んだ本を今日まとめてアップします。

ごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・

常日頃から勘違いや書き間違えの多い僕であるのだが、今回ちょっと致命的な過ちを犯してしまいました。数日前の日記で、ハーラン・エリスンの話を出したときに間違えて『世界の中心で愛を叫んだけもの』ではなく、『世界の中心で愛を叫ぶ』と書いてしまった…

『無伴奏ソナタ』 オースン・スコット・カード著/野口幸夫、他訳 ハヤカワSF 250円 新勧読書会のもう一つのお題『エンダーのゲーム』の作者カードの短編集です。読書会までに読めるといいなぁ。 『死のドライブ』 ピーター・へイ二ング編/野村芳夫訳 文…

名作平積み大作戦2

前回あれだけ文句を言っておきながら、見てしまいました。今回のお題は「甘く危険なセレブに憧れる人にオススメの名作」。はっきり言って僕と何の関係も無いお題です。そのため、ほとんど期待せずに見ました。紹介された作品は『金色夜叉』尾崎紅葉著と『グ…

『クトゥルー神話譚 黒の碑』 ロバート・E・ハワード著/夏来健次訳 創元推理 105円 コナンシリーズで有名な作者のクトゥルもの。なんだか、読まなくても内容がわかる気がする。 『へびつかい座ホットライン』 ジョン・ヴァーリィ著/浅倉久志訳 ハヤカワ…

フライドチキンを打ちつけて

ふぅ、今日でやっと新人勧誘活動期間が終わりました。1日目2日目は随分頑張ってビラまきやらやったものですが、3日目4日目ともなると疲れてきてやる気も減退し、サークルの部室で新入生が自主的に来るのを待つという受身の活動が主になってしまいました…

マッチョとカボチャ

本というものを手に取る時に重要になる要素の一つはタイトルです。買い手はタイトルを見てその本が自分の求めているものか判断しますし、売り手もその本のニーズにあったタイトルや印象に残るタイトルを考えるわけです。 そんな中でもSF小説には特に凝ったタ…

『ファンタステス』 G・マクドナルド著/蜂谷昭雄訳 ちくま文庫 450円 同作者の『リリス』はよくありますが、こっちの方ははじめてみました。思わず購入。 『石と笛1・2』 ハンス・ベンマン著/平井吉夫訳 河出文庫 105円×2 ドイツファンタジーの傑…

頑駄無喫茶

5年前に作ったパスポートの有効期限が今月切れるというので、今日はその更新に行って来ました。昼前の早い時間に行ったので、午後にはもう用事を終わらせ駅周辺の古本屋を探索することが出来ました。つつがなくBOOK・OFFを見つけ幾つか買い物をし、…

『ジャンキー』 ウィリアム・バロウズ著/鮎川信夫訳 河出文庫 53円 以前サークルの先輩が話題にしていた作家の本です。話を聞く限り本も作者も無茶苦茶で意味不明でエキセントリックだということしか分かりませんでした。解説を読んでみても同じようなこと…

学校に行く

大学で春恒例の新入生勧誘活動があったので昨日今日と行ってきました。で、凄い疲れました。しかも、新勧活動ってなにかと忙しいんで読書も出来ません。死にそう・・・。

マリア様がみてる 妹オーディション

今野緒雪著 集英社 話が進んでたので面白く読めました。最近の遅々として進まない展開に慣れていたせいなのんでしょうかね。 しかし、「妹オーディション」というタイトルは凄いですね

新ナポレオン奇譚

G・K・チェスタトン著/高橋康也、成田久美子訳 春秋社 ユーモアに関する話だったのかな?ユーモアとは社会や習慣という土台があって初めてユーモアとして成立し、違う土台を持っている者は違う意味として解してしまうし、土台自体が変化してしまえば冗談が…

名作平積み大作戦

を見ました。前にも書きましたが、第1回のお題は「“電車男”を応援した人にオススメの名作」。期待と不安の両方を抱きつつ見たんですが、どうやら不安の方が正しかったようで、同社の「ためしてガッテン」みたいな乗りの番組でした。 今回紹介された作品は武…