フライドチキンを打ちつけて

ふぅ、今日でやっと新人勧誘活動期間が終わりました。1日目2日目は随分頑張ってビラまきやらやったものですが、3日目4日目ともなると疲れてきてやる気も減退し、サークルの部室で新入生が自主的に来るのを待つという受身の活動が主になってしまいました。しかし、何故か外にほとんど出なかった後半のほうがたくさん新入生が来ていました。一体前半のやる気と苦労は一体なんだったんでしょうか・・・。たぶん、他のサークルを見回ってしっくり来るところがなかったあぶれ者達が駆け込み寺的にきたんだと思うんですけどね。つくづく我がサークルはアウトロウです。いや、まだ来た人が居着くと決まったわけではないんですけどね。
ところで、新人勧誘活動の主なものとして、ビラまきや部室に連れ込んでの説明の他にポスターがあります。ポスターを見て入ってくる新入生もかなり多いので、毎年大半のサークルがポスターを作るわけですが、ポスターを貼るのにも厳格な規則があるんです。1サークル15枚まで、とか、サイズはA3まで、とか、新勧委員の判子が無いと貼ってはいけない、とか、貼っていいのはどこそこの掲示板だけ、とか、守らないと新勧委員という権力をもった恐ろしい輩に剥がされてしまうので、みんな規則の範囲内でなるたけ工夫してポスターを作るんです。知識と発想を使い、規則の合間をぬって、できるだけ目立つポスターを作るその姿勢はもはやSFっぽさまで感じます。今年は僕も一枚作ってみたんですが、自分では大分工夫したつもりでも他の大量のポスターと並べてみると、あまり目立たずまだまだ凡庸としか言えません。凄いものはホントに目立つんです。特に今年は同人部のポスターが圧倒的でした。一枚のポスターはA3までという規則を逆手にとって、A3のポスターを4枚並べて一枚の絵ができるようにしてあったんです。しかも、図柄はマリ見ての主人公の萌え絵。大きさ・雰囲気ともに他を寄せ付けないものがありました。掲示板の面積が限られているため、他のサークルの上に重ね貼りするなんて当たり前の状況なんですが、その同人部のポスターだけは最終日まで全く重ね貼りをされませんでした。そして、もう一つ目についたのは美術研のポスターです。というか、ポスターと言っていいのかも微妙なものだったんですけどね。木の板が下地になっていて、その上にフライドチキンが打ちつけてあったんです。本物の。フライドチキンを板に打ちつけることが美術的観点から見てどんな意味を持っているのかは薄学な僕には分からなかったんですが、たしかにインパクトは大でした。しかも、きちんと新勧委員の判子をもらった正式な認可ポスター。規則にポスターにフライドチキンを打ちつけてはいけないとは書いていなかったので、認可するしかなかったんでしょうが、持ってこられた時の新勧委員の困惑の顔は見てみたかったですね。反体制的な感じが実に素敵なポスターでした。あぁ、来年はうちもフライドチキンを打ちつけるぐらいの発想の飛躍がしたいものです。