2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『イギリス怪奇幻想集』 ブラックウッド他著/岡達子編 現代教養文庫 500円 教養文庫って、こんなとこからも怪奇のアンソロジーが出てたんですね。怪奇は教養?

影のオンブリア

パトリシア・A・マキリップ著/井辻朱美訳 ハヤカワFT 絢爛豪華な城のそびえ立つ都オンブリア、そしてその美しい都の裏に密かに存在する影の世界、巻き起こる権力争い、というとなんとなくマイケル・ムアコックの「グローリアーナ」と重なりますが、読んで…

がっかり

昨日の日記で読売新聞の「小谷真理のファンタジー&SFの玉手箱」というコーナーが面白い、と書いたんですけど、よく読んでみたら、記事の最後のほうに「来週からは『三木卓さんと詩を読む』がスタートします」とのことです。がっかり・・・。

文芸復興

僕が読んでいるのは読売新聞なんですが、この読売新聞ではよく本や作者の紹介を載せています。「小谷真理のファンタジー&SF玉手箱」とか「名作ここが読みたい」などコーナーを作って毎週やっているんです。このコーナーがなかなか面白く、馴染み深い作品…

反対進化

エドモンド・ハミルトン著/中村融訳 創元SF さっそく読みました。今回はSF作品のみの作品集ということですが、それでも傾向が大分分かれていました。スペースオペラや怪奇SF、歴史ものもありました。きれいに分かれているので、一人の作者なのに、好き…

黒馬物語

アンナ・シュウエル著/土井すぎの訳 岩波少年文庫 ある一匹の馬の一生が当の馬の視点で語られます。話としてはさほど面白いものではないのですが、とにかく作者の馬に関する詳細な知識に驚かされます。19世紀のイギリスにおいて馬がどのような役割をし、ど…

那須に行く

昨日今日で旅行をしてきました。場所は那須。実はこの那須には去年だけで2回も行っています。一回は普通に旅行、二回目はサークルの合宿で。しかし、前回は2回とも旅に出たというのに非常に忙しく、一回目のときはそのとき担当していたサークルの飲み会と…

『反対進化』 エドモンド・ハミルトン著/中村融訳 創元SF 920円 ついに出ていました。ハミルトンSF短編集です。最近の創元は本当に活きがいいですね。 『空に浮かぶ子供』 ジョナサン・キャロル著/浅羽莢子訳 創元推理 105円 たくさん持っていると…

怪奇と幻想②

ロバート・ブロック他著/仁賀克雄編 ハヤカワNV 復刊を記念して読みました。久々の怪奇ですね。 といっても、この②は全体としてゴシックな怪奇は少なく、SFやモダン・ホラーの香りが強かったです。面白いんですが、怪奇から脱出し他のジャンルに移行して…

体が・・・

今日はとていい天気でした。外出もしました。本屋・図書館と毎度の事ながら本関連のとこばかり行きましたが、半日まるまる外に出ていました。しかし、なんということでしょうか。体が重いのです。足も筋肉痛みたいに痛いし体がだるい・・・どうやら昨日の書…

『SFマガジン 2005年5月号』 早川書房 890円 今回は英国SFの新潮流という興味深い特集が組まれています。しかも、それだけではなくなんと深掘骨の短篇が入ってました。アマチャ・ズルチャが出て以来初めてなんじゃないのかな?またあの奇妙奇天…

いつもと違うこと

寝て、食べて、読んで、また寝て、というエンドレスワルツにも少し飽きたので図書館のボランティアに行ってきました。この前言っていた「子ども図書館」のあるところとはまた違う図書館で、僕が大学の長期休暇のときにバイト先としているところです。なので…

ダルメシアン 100と1ぴきの犬の物語

ドディー・スミス著/ 熊谷鉱司訳 ぶんけい ディズニーの『101匹わんちゃん』の原作です。なんと言うか、想像どうりな作品でした。ダルメシアンに対する愛が溢れています。でも、僕はダルメシアンに対して思い入れがないのでそれほど感心するところもなか…

白い果実

ジェフリー・フォード著/山尾悠子 金原瑞人 谷垣暁美訳 国書刊行会 図書館に児童書を借りに行ったついでに海外作家のコーナーを覗いたらこの本が偶然ありました。以前からサークルの先輩に読めと薦められていたり、『SFが読みたい 2005年度版』でラン…

『影のオンブリア』 パトリシア・A・マキリップ 井辻朱美訳 ハヤカワFT 760円 図書館ついでに本屋に寄ったら発売していました。幻想文学大賞受賞作の作品です。しかし、今後のハヤカワプラチナ・ファンタジーの予定が一向に出ていないんですが、この本…

ウィロビー館のオオカミ

ジェーン・エイキン著/掛川恭子訳 講談社青い鳥文庫 この本は苦手な語りかけ口調ではなかったので読みやすかったです。題名から人狼の話なのかと思ってましたが、オオカミのように嫌な婦人が子ども達をいじめる、そして子ども達が反撃をして大円団って話でし…

子ども図書館

しばらく前から読書会の資料として青い鳥文庫や福音館書店などを幾つか読んでいるのですが、書店で買うと非常にお金がかかるので大体図書館で借りています(出版関係の方ごめんなさい)。都合よくうちの近所にある図書館は比較的大きな図書館で、小説や絵本…

宝さがしの子どもたち

E・ネズビット著/吉田新一訳 福音館書店 打って変わって少年少女の冒険小説です。仲良しの6人兄弟が破産間際の父親を救うため宝探しをしたり商売をしたりしてお金を稼ごうとする、という物語。ただ、彼らは真剣に父親を救うつもりなんですが、やることは遊…

異次元を覗く家

ウィリアム・ホープ・ホジスン著/団精二訳 ハヤカワSF まさに怪奇SFという名にふさわしい作品でした。薄暗い森の奥深くに建てられた巨大な廃墟、その瓦礫の中から発見された手記には、かってその廃墟で暮らした老人の異様な体験が記されていて・・・とい…

雨だ・・・

雨が朝からずっと降っていました。晴れていれば図書館にでも、と思っていたんですが、こう雨が降られてしまっては出かける気が起きません。仕方がないので、というか駄目人間なので一日中家に閉じこもって読書やらネットやらをしてました。雨が降ったらお休…

サロメ・ウィンダミヤ卿夫人の扇

ワイルド著/西村孝次訳 新潮文庫 演劇の台本としてかかれているので、話の主体はせりふです。情景描写がほとんどないですが、頭の中で舞台を想像すると楽しいです。表題作の「サロメ」が好みかと思って読んだのですが、宗教要素が強い作品なので、宗教観念も…

『魔法の猫』 ダン&ドゾワ篇/深町眞理子ほか訳 扶桑社ミステリー 100円 猫の話を集めたアンソロジーです。上から下まで猫まみれですね。コードウェイナー・スミスやジーン・ウルフ、ジョン・クロウリーなど気になる名前もチラホラと入っています。 『別…

蠱猫 人工憑霊蠱猫01

化野燐著 講談社ノベルス なんだか気になって一気に読んでしまいました。ずっと海外作家の本を読んでいると、時々無性に日本人作家のライトノベル風の作品を読みたくなるときがあります。やはり、長い間読んできたものっていうのは文章やら構成やらに脳みそ…

に行ってきました。この寒いのに。他の用事のついでによっただけなんですけどね。しかし、寒かろうがなんであろうが、やはり海はいいです。久しぶりだったのですが、なんだか元気になりました。気分だけでなく体調もよくなっています。そして、徐々にインス…

超魔界村

をやってます。僕はアクションゲームは昔から苦手でマリオもクリアしたことがない人間なんですが、この『超魔界村』、えらくむずかしいです。なんどもチャレンジしているのに、まだ1面もクリアできません。毎回主人公のおじさんがゾンビと狼と炎の髑髏に挟…

色々ありました

今日は読書会が2回と飲み会がありました。1回目の読書会は僕と同期の人間だけでやったものでお題は国書刊行会から出ている関戸克巳の『小説読書生活』、2回目はサークル全体でやったものでお題は以前紹介したレムの『ソラリスの陽のもとに』でした。『小…

『サロメ・ウィンダミア卿夫人の扇』 ワイルド著/西村孝次訳 新潮文庫 200円 『九年目の魔法』で主人公が演じた劇「まじめが肝心」が収録されています。しかし、表紙の紹介に「・・・怪奇と幻想と恐怖とで世紀末の代表作たる・・」と書かれている「サロメ…

砂の妖精

イーディス・ネズビット著/八木田宣子訳 講談社青い鳥文庫 仲のよい五人兄弟が、ある日砂の中から妖精を掘り出して、一日一回願いをかなえてもらえるというチャンスを手に入れるのですが、かなえてもらうたびに微妙に欲しいものとは違ったり、願い事のせいで…

オズの魔法使い

バウム著 河出書房新社 「九年目の魔法」に出てくる本の一作です。あの本に出てくる本は大体古典的名作ばかりのようなので、古典ファンタジーを読んでいない僕には一石二鳥ですね。この『オズの魔法使い』はあまりにも有名な話なので、大体あらすじは知って…

ジョナサンと宇宙クジラ

ロバート・F・ヤング著 ハヤカワSF 以前この本に関する書評を読んだことがあって、内容はほとんど忘れてしまったんですが、ただ一言「ヤングは大きい女性フェチなのでは?」というところがあったことだけ非常に強い印象があって覚えています。そんなわけ…