2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

地球盗難

海野十三著 桃源社 日本SFの祖・海野十三のおもに冒険SFを中心に集めた短・中編集です。内容は・・・書かれた時代のせいもあるんでしょうが、頭を抱えたくなるようなものです。ちくまの怪奇探偵小説傑作選を読んだときも思ったのですが、海野氏の作品は…

九年目の魔法の罠

以前言ったと思いますが、僕の所属する読書系サークルが毎年やっている新人歓迎読書会という企画の司会を今年は僕がやることになっていて、そのお題は僕が自らダイアナ・ウィン・ジョーンズの『九年目の魔法』を選んだのです。選考の理由は新入生が読んでそ…

『タイタス・グローン』 マーヴィン・ピーク著/浅羽莢子訳 創元推理 105円 『指輪物語』と並び賞される『ゴーメンガースト』3部作の1巻です。何度か見かけたんですが、どうも踏ん切りがつかず先送りにしてました。しかし、今回は格安だったので購入。し…

水中都市・デンドロカカリヤ

阿部公房著 新潮文庫 非常に稀にではありますが、本によっては通常に頭が働いていないとき、寝起きや酩酊状態のときのほうが楽しめる本というのがあるものです。阿部公房の本もそのひとつです。とにかく、普通の頭だと読みにくい。何故かは分かりませんが、…

カラオケ屋にて

あぁ、なんだか最近日記が飛び飛びになっていますね。怠惰な僕の事だからこのまま行ったら一ヶ月に一度の更新とかになってしまいそうだ・・・少し気を引き締めなければ。 そんなわけで、今日はキチンと更新します。 今日は高校時代の友人と飲みに行ってきま…

いさましいちびのトースター

トーマス・M・ディッシュ著/浅倉久志訳 ハヤカワSF SF関連の書籍なんかを読むと必読書として紹介されている本なんですが・・・うーん、そんなにいい作品なんでしょうかねぇ。読んだ感じでは普通の絵本なんかの物語と大して変わらないような気がします。…

『乱歩の選んだベスト・ホラー』 森英俊・野村宏平編 ちくま文庫 450円 書名のとおり乱歩がこれはと感じたものが集められたアンソロジーです。W・W・ジェイコブスやブラム・ストーカー、A・ビアス、ロード・ダンセイニなどなど興味深いところが揃って…

ソラリスの陽のもとに

スタ二スワフ・レム著/飯田規和訳 ハヤカワSF サークル読書会のお題なので優先して読んでみました。 すべり出しはよかったです。着陸した惑星の様子がなんとなくおかしい、閑散とした基地、何かを酷く恐れる研究者、そして現れるそこにいるはずのない死ん…

気持ちの悪いもの

を見ました。夜中に自転車で人気のない道を走行していた時、ふと目の端に黒くてわさっとしたものが映りました。なんだろうかと思って振り返ってみると、道の真中に随分長い髪の毛の固まりらしきものが落ちていました。たぶん、女性用のかつらだったんじゃな…

モンテ・クリスト伯(6)・(7)

次々と完成される復讐、明かされる真実、やはり怒涛の展開でした。(2)から(5)巻までかけた下準備が報われる瞬間、復讐の場面は今まで焦らされた分だけ読んだものに快楽を与えてくれます。とくに、恋人を奪ったフェルナンにモンテ・クリスト伯が本当の…

続・続・続モンテ・クリスト週間

昨日は休んでしまいましたが、今日はその分頑張りました。というか、6巻を読んだ時点でもう止められなくてそのまま7巻を読んじゃっただけなんですけどね。そんなわけでモンテ・クリスト伯は本日で読了です。

『カーリーの歌』 ダン・シモンズ著/柿沼瑛子訳 ハヤカワNV 100円 世界文学大賞受賞作で、おまけにダン・シモンズの処女作だそうです。こんなものがあるとは知らなかった・・・。しかし、SF、ホラー、ハードボイルドに幻想小説と、ダン・シモンズはほ…

1000HIT

なんともまぁ、このサイトがついに1000hitです。1000回も見られたのかと思うと感動という以前に載せた情報に誤りがなかったか不安になってしまいます。しかし、なにがともあれ嬉しいことです。今まで来てくださった方ありがとうございます。・・…

『異次元を覗く家』 W・H・ホジスン著/団精二訳 ハヤカワSF 330円 ラヴクラフトが認めた海洋怪奇小説の名匠の作品です。たしかにSF色が強そうな作品ではありますが、今出たらSFというレーベルでは出ないだろうなぁ。SFというカテゴリーが今より…

モンテ・クリスト伯(5)

アレクサンドル・デュマ著/山内義雄訳 岩波書店 前半は4巻と変わらず、後半でやっと動きがありました。ダントンの蒔いた種が芽吹いて少しづつそれに操られた人たちが動き始めます。急展開を迎えるであろうと予測される次巻が楽しみです。

続・続・モンテ・クリスト週間

今日も一冊読みました。ついでにきちんと外出もしましたよ。昨日とは違って半日そとで歩き回ったので、運動不足で弱った体にはかなりきつかったです。しかも、久々にそれだけ遠出をしたせいか、けっこうお金を使ってしまいました。まだ3月も始まったばかり…

続・モンテ・クリスト週間

相も変わらずモンテ・クリスト伯です。 でも、さすがにこれ以上日に当たらないのはまずいので、今日は外に出てみました。少しだけ。何しに出たって本を買いに出ただけなんですがね。

『ねじの回転』 ヘンリー・ジェイムズ著/蕗沢忠枝訳 新潮文庫 50円 『デイジー・ミラー』 ヘンリー・ジェイムズ著/蕗沢忠枝訳 新潮文庫 50円 今度東京創元社から怪奇小説集が出るので、ちょっと興味が湧いて買ってみました。あらすじを読む限り『ねじの…

モンテ・クリスト伯(4)

アレクサンドル・デュマ著/山内義雄訳 岩波書店 モンテ・クリスト伯がその財力と魅力を使って少しづつパリ社交界の人々の中に入り込んでいきます。復讐の下準備をしているわけなんですが、なかなか始まらない復讐劇に読んでるこっちはじりじりしてきます。結…

モンテ・クリスト週間

これからしばらく特に用事も無いのでモンテ・クリスト伯に取りかかることにしました。朝から晩までモンテ・クリストです。それでも、読むスピードがあまり速くないので一日一冊ペース。一日一モンテ・クリストです。もう気分は18世紀ヨーロッパ。そんなわ…

モンテ・クリスト伯(2)・(3)

アレクサンドル・デュマ著/山内義雄訳 岩波書店 1巻は前に読んだので2巻からのスタートです。もともと記憶力の無い僕は登場人物の名前をほとんど忘れていて、最初のほう主人公ダントンもといモンテ・クリスト伯が誰と誰と誰に復讐したいんだか分からず大変…

ビアス怪談集

アンブロウズ・ビアス著/中西秀男訳 講談社文庫 ポオの再来とも呼ばれるほど評価の高いビアスなのですが、以前のM・R・ジェイムズと同じくアンソロジーに載っていた作品がどうもいまいちだったので、いままで後回しにしていました。しかし、きちんと短編集…

読書の日2

今日は一日中本を読んでました。外には犬の散歩以外では一度も出ませんでした。あぁ、駄目人間だね。 そんなわけで、身近に書くことがないので少し気になる新刊情報を紹介します。 妖魔と二剣士 フリッツ・ライバー/浅倉久志 訳 【創元推理文庫】 ねじの回…

『ソラリスの陽のもとに』 スタ二スワフ・レム著/飯田規和訳 ハヤカワSF 200円 近々行われるサークルの読書会のお題になっていたので購入。以前からこの作者の名前に惹かれて読んでみたいなぁと思っていました。スタニスワフ・レム・・・なんだか、他の…

個人と社会

最近ニュースで西武の堤会長の事件がとり立たされています。自社の株を名義を変えてどうたらこうたらとか、社会の出るための勉強がまったくもって足りない僕にはどうにも詳しいことまでは分からないためいつもであればあまり関心を寄せずに、はぁ、こんなこ…

夢織り女

ジョイン・ヨーレン著/村上博基訳 ハヤカワFT 今日もファンタジーです。前回の『妖女サイベルの呼び声』とは違いこちらは短編集。ヨーロッパの伝統的な妖精譚や民話の形式で語られるため、物語一つ一つは非常短くなっています。こういう形式のファンタジー…

SF大会

昨日のダメージから今日はほとんど何も出来ませんでした。そんなわけで書くことがないので、宣伝でもしようと思います。何の宣伝をするかというとタイトルのとおりSF大会の宣伝です。僕もまだ行った事はないのですが、大会の実行委員をしている方の話を聞…

知らない駅

ふぅ、困りました。家に帰れません。 というのは、今日もサークルの用事で外出したのですが、思いのほか時間がかかってしまって、帰りが遅くなってしまいました。寄り道せずに早く帰ろうと思いながら電車に乗ったはいいのですが、乗り間違えてしまい、さらに…

『リング・ワールド』 ラニィ・ニーブン著/小隅黎訳 ハヤカワSF 0円 『ラッカー奇想博覧会』 ルーディ・ラッカー著/黒丸尚・他訳 ハヤカワSF 0円 『禅<ゼン・ガン>銃』 バリントン・J・ベイリー著/酒井昭伸訳 ハヤカワSF 0円 『ひかりのまち』 長谷川昌…

『モンテ・クリスト伯(1)〜(7)』 アレクサンドル・デュマ著/山内義雄訳 岩波文庫 1200円 ついに買ってしまいました。現在アニメでやっている『岩窟王』を見て興味を惹かれ、1巻だけ借りて呼んだところ非常に面白かったので、安く手に入る機会があ…