名作平積み大作戦3

懲りずに今日も見ました。本日のお題は「“Jホラー”に夢中な人にオススメの名作」です。今までで最も興味深いお題です。それだけにかなり不安を抱いて見たんですが、今回は見ていて普通に読みたいと思う作品が紹介されていました。登場した作品はヘンリー・ジェイムズの「ねじの回転」と芥川龍之介の「歯車」でした。というか、「ねじの回転」の方はもう積み本してあるんですけどね。もう一方の「歯車」も芥川龍之介が死ぬ前のかなり精神的に不安定だったころに書いた本らしく、現実と虚構の曖昧になっていく恐怖を描いたグロテスクな作品でかなり面白そうでした。これは買おう。あぁ、そういえば、説明を聞いていたらなんとなく北野勇作の『ハグルマ』とイメージが重なったんですが、タイトルといい北野氏はこの作品を読んでいるんでしょうかね。
ただ、紹介されていた本がいつもより面白そうだったの反比例して今回のプレゼンはいつもより下手でした。お題とのくっつけ方はいつもにまして荒かったですし、コメンテーター(鶴田法男・きたろう)があまり長くプレゼンが出来ないせいなのかあまり意味もなく爆笑問題太田光やら作家の宮部みゆきやらのコメントが入ってきたり、作品紹介ではなく作者紹介になっていたり、となんだかなぁな出来でした。まぁ、プレゼンは下手でも本自体は面白そう、という今回の形は前2回よりは望ましい気もします。ただ、やっぱり、両立しているのが一番いいんですけどね。