姑獲鳥の夏

映画『姑獲鳥の夏』を見に行きました。
宣伝を随分しているので、どこの映画館でもやっているものだと思っていたら、存外に虐げられているようで、やっている館があまりありませんでした。仕方なく、池袋の小さな映画館で見ることに。まぁ、少しぐらいうらぶれているのも雰囲気というやつですかね。
そして、内容はというと・・・かなり頑張って原作を忠実に再現しようとしているんですが、いかんせん原作の情報量が多すぎてさばききれていません。結果として、話中盤までかなり説明臭い感じになっていました。しかも、それでも足りない部分は多々あって、多分原作を読んでいないと話の意味がよく分からないと思います。『姑獲鳥の夏』でこれですから、『魍魎の匣』など映画化しようものなら、4時間は必要になってしまうでしょうね。
ただ、さいわい京極堂の憑き物落しがはじまる後半からは幾分スムーズに。関口役と久遠寺夫人役の演技が光っていました。と言っても、関口役はほとんどうつむいたまま喋らない、という役どころでしたが。
あぁ、あと、京極夏彦本人が、何故かとんでもない人の役で出ていました。最近太っているから違和感がありませんね。やせてれば、京極堂もできただろうに・・・。