今日の良かったこと。

 理想の古本屋を見つける。
・店内は狭い。
 町の小さな店だから、多分店主がいる所を合わせても8〜10畳程度。
・本棚が高い。
 その小さな店の中に3mもある本棚が置いてある。しかも、その3mの上にも更に本棚を置いて本を詰めてあるもんだから、まさに天井まで積んである状態。高すぎて、最上段の本の中には角度的に見えないようなのまである。ゆえに暗い。
・密度が高い。
 店内にある本はほぼ綺麗に本棚にまとめられてるとはいえ、そもそも小さい中に人一人通るのがやっとの通路だけあけて、あとはすべて本棚をまんべんなく詰めたような状態。本棚と本棚の間に隙間があればそこにまで本を詰めてある。昔、SFセミナーの「SFファンのお引っ越し」という企画の中で、本がありすぎて台所のシンクにまで本を詰めている日常生活をまともに送れていなこと請け合いの本マニアの自宅の写真を見たが、若干それを彷彿とさせた。ドンキホーテの店内を全て本にした感じだと思ってくれればいいかも知れない。みっしり。
・傾向が偏っている。
 ある本がほぼ小説か小説観連。それも、SF、ミステリー、ホラー、幻想小説、海外文学等々が8割。ソノラマ海外文庫が神保町の幻想小説観連の古本屋でも見たことがないほど揃っている。サンリオSFも妖精文庫も世界幻想小説大系もあり。新しいのでは、河出の世界文学全集や奇想コレクションから国書の未来の文学もあり。書店というより、個人の本棚を見ているような感覚に陥る偏り方。どんな仕入れをしたらこうなるのかが知りたい。
 買いたいというより、こんな本棚を作りたい、もしくは、この店ごと欲しいと感じる古本屋。
 暫くは、小金ができたらあの店に行こう。