誰の得にもならない出来事

今日、自転車に乗っていたところを警察官に呼び止められました。
僕の乗っている自転車が盗難車でないか点検する、ということなんですが、この点検を受けたのは大学が休みに入ってから数えると3回目です。
その度に、拳銃と警棒持った物騒な人に疑わしい目で見られて、住所と本名を答えさせられて、その内容と自転車番号が合っているか認証される間待たされて、おまけに待っている間になにやら微妙な空気の中警察と世間話などしないといけません。しかも、何故か世間話の内容が毎回同じ(「君、大学生?」「あー、3年生か。そろそろ就職だねえ」「今度警察も受けてみてよ」)。警察には時間潰し対策マニュアルでもあるんでしょうか?
しかし、こんなによく呼び止められるのは、ひとえに僕が自転車を電柱にぶつけた時に一緒に鍵も潰してしまい、仕方なく取っちゃったままにしてあるせいのようです。
このままにしておくと、近いうちにまた点検されて、無駄で空虚な時間を過ごす事になるんでしょうが、鍵を買う手間とお金とまた壊すことを考えるとそれもまた同じくらい無駄な気がします。
同じ無駄なら、まぁ、行動しない方の無駄かな。

明治大正翻訳ワンダーランド

明治大正 翻訳ワンダーランド (新潮新書)

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現在まで続く翻訳の、そのはしりを作った人たちのことが分かります。
一口に翻訳といっても、方法や考え方は、様々。
考えていたより、幅の広い、創意工夫の余地がある世界のようです。
苦悩の末に、信じられない方向に行く人もいるようで、
原作とはラストを変えてしまった黒岩涙香超訳や、
「此小説は所謂小説としては甚だ面白くない。」という言葉に始まる内田魯庵の序文など、
読んでいて笑ってしまうようなものもありました。
が、そういうのも面白いなぁとも思いました。勿論、今じゃ超訳なんて許可されないんだろうけど。