幻想と怪奇

 レイ・ブラッドベリ他/仁賀克雄編 ハヤカワNV 
別にいつも関戸克巳の本を読んでるわけじゃないよ。その日に読んだ本を紹介します。
今月に新刊として出るらしいけど、僕の読んだのは旧版の方です。読んだ印象としては古典的な概念に囚われず、面白いものをそろえていくという本書のコンセプトどうり、怪奇作家だけでなく、SF、ミステリーなど広い範囲からいいものを集めたという感じでした。オーガスト・ダーレスクトゥルフ物以外で始めて読んだけど、以外に好みでした。僕はどうやら幻想物は子供の視点で書かれたものが肌に合うみたいだね。印象に残ったのは、ローバート・シェイクリィの「夢売ります」とデイヴィス・グラップの「無料の土」前者は短い中にSF的な上手いオチをきちんと用意しているし、後者は作品の持つユーモアが最後の恐怖感とあいまって好印象でした。それにしても、ディックは僕にはあわないなぁ。