読書向きの本

今日は高校の友人と水泳に行ってきました。この時期に。でも、残念ながら海に泳ぎに行ったわけじゃぁないです。きちんと公営の温かい気温を保った水泳場に行ってきました。
自転車で一時間もかけて、泳ぐ前からこんなに体動かしたらもう泳げないんじゃないか?とか考えながら、当の水泳場についたら、凄くがらんとしてました。入り口に行ってみると、『本日定休日』の看板が・・・。もう、がっかりです。水泳場に向けて碇ゲンドウがシンジに向けて言ったが如く、「お前には失望した」とか言いたくなっちゃいました。
そんなわけで非常に手持ち無沙汰だったので、水泳場から最寄の(と言っても40分ぐらい歩いたけど・・・)ボーリング場に行って、卓球やらボーリングやらして実に適当に時間をつぶしました。
そして、その後、肉体的にも精神的にも微妙に疲れた感じで御飯食べに行ったのですが、その席で友人に「なんか読書向きの本ってない?」と聞かれました。
・・・読書向きの本?一瞬意味がわからず考えてしまったのですが、どうやら友人は最近大学が休みで、しかもバイトもやっていないので非常に暇らしく、その時間を潰すために読書をしようと考えたらしいのです。ただ、日頃あまり本を読まないので、どこに手をつけていいのか皆目分からず、僕に質問してきたというわけです。こういうときに頼ってくれるとは、本好きとしては非常にありがたいのですが・・・「読書向きの本」とは難しい課題です。「SF」とが「ファンタジー」とかジャンルでなら何とでもアドバイスできるのですが、「読書向きの本」となると・・・本ってどれでも読むためのものではないのか?とか考えてしまいます。まぁ、とりあえず読みにくい本は駄目な気がします。さらに出来れば、難解なものよりはエンターテイメント性の強い作品のほうがいいでしょう。自分としては、ここぞとばかりに怪奇小説を薦めたかったのですが、怪奇は多分面白いと思う人もいれば、逆にあまりピンとこない人もいますし、何より本屋で売っていない作品が多いので、泣く泣く外しました。と言っても、SFなどもそんなに状況は変わらない気がしますし・・・。
そして、悩んだ末に出て来たのが「西尾維新」。理由としては、①どこの本屋でも売っている。②読みやすい③エンターテイメント④実は以前みんなでカラオケに行った時に、当の友人が僕が偶然に持ってきていた西尾維新の「零崎双識の人間試験」を歌を一曲も歌わずもくもくと読んでいた、です。④が一番主な理由かな。何しろ西尾維新です。小説界の大人気ジャンクフードです。暇つぶしにこれほど最適な本はなかなかない気がします。そんなわけで、友人には西尾維新の詳細情報を教えたわけですが・・・よく考えてみると、その友人は何をやるにしてもどうもやる気というものがあまり無い人で、大学一年生なんですが、かなりいいところに行っているのに「学校行くのが面倒になってきた・・」と常日頃から言っている準駄目人間です。こういう人に主人公に厭世観漂う「西尾維新」はまずかったかな・・・ひきこもりにならなきゃいいけど・・。うーむ、すこし心配です。まぁ、「滝本竜彦」とか「佐藤友哉」よりは大丈夫だよね。