怪奇の繁栄

久々に古本屋ではなく、普通の本屋に行って来ました。ハヤカワ文庫の2月下旬発売の文庫が発売していました。今月はロバート・J・ソウヤーの新刊やJ・P・ホーガンの復刊もありますが、なんといっても注目は『幻想と怪奇』の復刊です。先日旧版の方で読んでしまいましたが、やはりどんな装丁なのかが気になったので、見てみたら・・・いや、なんともいい装丁です。旧版の不定形生物のようなものから打って変わって抽象的で暗いゴシックな装丁になっていました。うーむ、買いたかった。しかし、さすがにお金にも限度があるので我慢しました。この調子だと2・3巻もかっこいいんだろうなぁ。
それにしても去年は東京創元社から久々の海外怪奇アンソロジー『怪奇礼賛』が出て嬉しかったものですが、今年はなんだか凄い勢いで怪奇小説が出るようです。まず、知ってのとおり『幻想と怪奇』全3巻の復刊に、東京創元社からはエドモンド・ハミルトンの幻想怪奇小説集『生命の湖』(仮)が夏以降に出版予定、さらに『怪奇小説傑作集・日本編』全3巻が5・6・7月と連続刊行予定だそうです。まったく嬉しい限りです。とくに『怪奇小説傑作集・日本編』はどんなものが収録されているか楽しみです。僕はどうも怪奇というと海外のものに偏りがちで、日本の怪奇はちくま文庫の『怪奇探偵小説傑作選』シリーズと『怪奇探偵小説名作選』シリーズ、後は江戸川乱歩くらいしか読んでいません。とくに現代の作家のものとなるとてんで駄目なので、参考としても是非読んでみたいと思います。はやく出ないかなぁ。