恐怖の黄金時代――英国怪奇小説の巨匠たち

 南条竹則著 集英社新書
小説じゃありませんが、そこらへんはご愛嬌。英国怪奇小説の巨匠たち、というと、言わずと知れた(わけではないけど)アーサー・マッケン、アルジャーノン・ブラックウッド、M・R・ジェイムズ、です。本書では他にもダンセイニや、メイ・シンクレア、M・P・シール、H・R・ウェイクフィールド、E・F・ベンスン、アーサー・キラ・クーチ、国は違いますがH・P・ラヴクラフトなどの作家達の有名な作品や特徴、人生などが紹介されています。僕もブラックウッドなど有名どころの情報は大体知っていたのですが、かれらの人生の大まかな流れは知らなかったのでふむふむと読みました。中には信じられないような人生を歩んでいる人もいるんですねぇ。その人の作品はたしか読んだことがないのですがM・P・シールという作家は小さな島の国王だったそうです。
ただ、本自体が薄いので全体としては入門的な内容でちょっと物足りませんでした。入門的な内容と言っても、この本で紹介されてい作品の多くは読みたくても絶版で手に入らないのが多いです。ご注意を。