最後にして最初の人類

最後にして最初の人類

最後にして最初の人類


SFの古典作品。
遥か先の未来に住む進化した人類が記す人類の歴史書です。
1900頃の「現在」から始まり、文明の崩壊、新たな人類の誕生、繁栄、崩壊、・・・・と20億年分の人類の歩みを追っていきます。なので、人間ドラマなどはほとんど無く、ただただその延々と続く未来のヴィジョンを客観的な視点で見ていく作品です。その圧倒的な創造性に魅せられればいいのですが、そうでないとかなり冗長な印象を受けることになると思います。
また、書かれたのがかなり前なので、今読むとどうしても科学的な知識の不足を感じてしまいます。未来の発展をより壮大に描くための「言葉」すら足りないのです。この作品が「今」書かれるとしたら、そのビジョンはかなり異なった、もっとすごいものになるのではないでしょうか。