妖怪文藝<巻之壱>モノノケ大合戦
- 作者: 東雅夫
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/08/05
- メディア: 文庫
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怪奇小説ではなく妖怪小説、妖怪情報を集めた一冊。
今まで、日本人の書く怪奇小説と妖怪小説の違いがいまいちよくわからなかったのですが、これを一冊読んだらはっきりと区別がつくようになりました。なるほど、大まかに言ってしまえば、怪奇作品は怪異を現象として書いているのに対して、妖怪作品は怪異をキャラクター化して妖怪として書いているんですね。京極夏彦の作品を読んで理解はしていたはずなんですが、実際読んでみないと分からないものです。
しかし、「現象」のキャラクター化だなんて、鉄道や都道府県の擬人化より奇抜な気がします。
日本人て昔から変な人たちだったんですね。