脳Rギュル

脳Rギュル 〈2〉 ショートツ心臓とヤネ (ガガガ文庫 さ)

脳Rギュル 〈2〉 ショートツ心臓とヤネ (ガガガ文庫 さ)

脳Rギュル 3 ~ソラと耳にルルとパラソルに囁くカゲ~ (ガガガ文庫)

脳Rギュル 3 ~ソラと耳にルルとパラソルに囁くカゲ~ (ガガガ文庫)


あれれ?
そんなに陰鬱で不快な話にならなかったぞ?
娼婦少女の告白シーンとか、人の殺害シーンとか、散りばめてあるガジェットはグロテスクだしウエッてなるものもあるんだけど、ストーリの骨子や結末は実に王道。実にライトノベル。軽快なテンポで進んで行ったマンガ版とあまり変わるところがない。夢野久作原作!ってとこから入るとちょっと物足りない。ただ、この後味の良さが、やっぱりライトノベルの良さだよね。気分が落ち込んでいるときでもよめる安心感がるってのは、やっぱりいいもの。

ああ。それにしても、この、過去の作家の生み出したガジェットを使って、今の作家がストーリーを作るって合わせ技はもっと見てみたい。佐藤大森見登美彦だけじゃもったいないぜ。