シュガーな俺

シュガーな俺

シュガーな俺


平山瑞穂自身の糖尿病体験をもとにしたノンフィクション小説。
糖尿病について学ぶことも多かったが、なにより会社に通いつつも完璧な闘病生活を送ろうとする筆者の思考・行動に感銘をうけた。
特に、食事に関する部分など、ギャグではないかと思うぐらいの綿密さと勤勉さを持って取り組んでいる。
これまで自分でまともに一食作ったことがなかった筆者が、医師の指導のもと、一日の食事の組み立てや栄養バランスの基礎を学び、それを自ら実践するために一から調理を覚えていき、更には食事にかかるコストを抑えるために近くのスーパーのポイント制やバーゲン制度までも体得していく。もちろん食事だけでなく、運動だって盛り込んでいく。
驚くほどに意欲的に学び・計画し・実践し、更には実生活に合わせて簡略化もしていく。自らと照らし合わせて考えてみると、なんだか同じ人間とは思えない。平山さんほんとすげえよ。

結末としては、こんな完璧なる平山さんに変化があるんだけど、実際「糖尿病」になってしまったら、やっぱりこのくらい徹底していかないといけないのだろう。そして僕にはそれは無理だ。絶対に。
だから、お酒はひかえよう。