東京日記 リチャード・ブローティガン詩集

東京日記―リチャード・ブローティガン詩集

東京日記―リチャード・ブローティガン詩集


リチャード・ブローティガンは1976年5月13日に日本に来て、6月30日に帰って行った。
『東京日記』はその間に、ブローティガンが綴った詩集。

ブローティガンが東京で
はじめて蠅を見つけたこととか、
パチンコで缶詰とおもちゃをせしめたことこか、
壊れた時計を持ってぶらぶら散歩したこととか、
江戸川乱歩の「人間椅子」映画版を見たこととか、
レジ打ちの女の人に「俺こいつに嫌われてるな」と感じたこととか、
酒屋で知り合いの日本人に会ったんだけど通訳がいないからお互い知らないふりをしたこととか、
つらつらと短く書かれている。
自分にとって近しい現実の東京の風景に、アメリカの作家ブローティガンが歩いていたと想像するのはなんだか不思議な感覚です。