アイアンマン


アイアンマンが強いとかかっこいいとかはどうでもいい。
とにかく中身の社長の愛されキャラぶりが凄まじかった。
「金持ち」「イケメン」「武器商人」「科学の天才」等、
絢爛豪華な数々の要素は、社長にとってほんのおまけ程度のものでしかない。
タイトルになっている「アイアンマン」という要素だって彼の魅力のほんの一部である。
社長の中核をなすのは、その性格・キャラである。
子供っぽく、女好きで、我慢が出来ない自己中心主義者。
商売に嫌気がさせば「俺もう武器売んない」とTVの前で発言し自社の株を大暴落させ、
出来心でパワードスーツを開発すれば、それで自国の戦闘機を撃ち落としてし、
ちょっと正義感が目覚めれば、散歩に行くかのように他国の紛争に圧倒的戦闘能力で介入する。
体は大人で頭脳は子供。動くたびに周りの人間に物凄い迷惑をかけていく嵐のような人物である。
が、彼はその度に許される。
周りが何とか助けてくれる。
何故なら、社長には愛嬌があるからだ。
どんなに騒ぎを起こしたって、社長の顔見たらなんだか許せちゃう。
そんな、圧倒的で、破壊的で、宗教的な「愛嬌」が彼にはあるのだ。
一挙一動に、子供っぱいが悪意がなく、自己中心的ではあるが自信に充ち溢れている。
暗さが全くない、太陽のごとき人物、それが社長なのである。
その「愛嬌」は天下万民、作中人物から視聴者に至るまで、全てを魅了する免罪符なのである。


いやぁ、社長可愛いよ。社長。
もう、タイトルも『アイアンマン』じゃなくて『社長』でいいよ。