偶然立ち寄った児童文学のコーナーで発見しました。偕成社文庫の怪奇物は気になっていたんですが、まさか児童文学のレーべルだったとは盲点でした。

『伝奇集』の作者ボルヘスの詩集です。僕は元来あまり詩などはたしなまないのですが、国書の『文学の冒険』シリーズがこの値段というのは珍しいので、思わず買ってしまいました。まぁ、最近は日本文学で萩原朔太郎などにも手を出しているので、海外の詩にも触れてみようかな。

こちらはSFセミナーの異色作家のコーナーで中村融氏が挙げていた20冊の内の1冊です。「大人のための残酷な童話」、という紹介文に惹かれます。

昔のSFマガジンが大量に置いてあったので、一冊一冊調べて欲しい短編が入ってたものだけ買ってきました。1966年4月号には、今注目しているイタリア幻想作家ディーノ・プツァッティのおそらく日本で初めて紹介された短編「戦艦の死」が、1968年7月号には、競い合い憎みあう二人の科学者が、それぞれ別の「透明になる」方法を発明してしまい、お互いの存在を賭けて闘うというジャック・ロンドン作の怪奇SFの傑作「影と閃光」が、1969年3月号には、長らく捜し求めてきたライバーの傑作短編「骨のダイスを転がそう」が、1969年7月号には、ある日当然飼い犬と自分の姿が入れ替わってしまい妻を飼い犬に寝取られそうになるという奇妙なすじのリーノ・アルダーニ作「犬類」が収録されていました。いやぁ、うれしい。