眠くて死にそうな勇敢な消防士

タイトルの消防士はナマケモノのこと。出火から何年もかけて現場に駆けつけてきたりする。
モラヴィア特有の冷酷さが薄れているせいで、読んでてはじめは面白くないが、先に進むにつれて独特のモラヴィア節に巻き込まれていく。ほんわかしているようで、奥に潜むのは倦怠や諦観。あふれる「人間なんて・・・神様なんて・・・」というメッセージ。もとは絵本だったらしいが、こんなものを読んでイタリアの子供は大丈夫なんだろうか・・・。
楽園でハシシを吸うアダムとイブの姿がなんか笑えた。
ねむい。