渾沌王

渾沌王 人工憑霊蠱猫 03 (講談社ノベルス)

渾沌王 人工憑霊蠱猫 03 (講談社ノベルス)


禿でサングラスの男・龍造寺の視点から、1・2巻の語られていない部分を見ていき、そして事件の結末に・・・という3巻です。
2巻同様、妖怪の情報やら、人物のトリックやら、いろんな情報が詰まってはいるんですが、見せ方が上手くないせいかいまいち盛り上がりに欠けます。奇怪なイメージの見せ方も残念ながら、1巻のものには戻りませんでした。
今回の主体となっている龍造寺というキャラクターは、妖怪に対抗できる術も、事件の背景情報も、最初からあるていど持っている、という人物なので、怖さを演出する上では一番適さない人のような気がします。なんでこいつが主人公なんだろう・・・。