予告された殺人の記録

予告された殺人の記録 (新潮文庫)

予告された殺人の記録 (新潮文庫)

G・ガルシア・マルケスの作品は始めて読みました。過去の事件を何人もの人物の回想を通して語っていくという形式は、その裏に何かが隠されているような感じがするので、好きですね。記憶力が薄弱なので証言を覚えることが出来なくて、結局何かが隠されていたのかすら分からなくなってしまいましたが・・・。
全体的にまとまりがよくて完成度が高い印象でしたが、反面目立つ物が見つけられず、この作者の特徴などが分かりませんでした。作者自身はこの作品がベストだといっているようなのですが、読者側の意見は違うようなので、今度は読者のほうから評価の高い作品を読んでみたいと思います。やはり、『百年の孤独』かな・・。