怪談之怪之怪談


小説ではないです。
京極夏彦東雅夫、『新耳袋』の中山市朗、木原浩勝の4人によって結成された、「怪談文化復興」を目的としたサークル<怪談之怪>。その座談会をまとめた本です。
8回分収録されていますが、毎回座談会をやる場所を変えたり、ゲストとしていろいろな人(中島らも春風亭小朝岩井志麻子佐野史郎などなど)を呼んだりと志向を凝らしています。
そして、何をやるかと言えば、もちろんただただ怪談を語り合うだけです。主催者達やゲストの実体験のものや、人から口伝に聞いたものなどを、途中にちょっと怪談講釈を交えつつ語っていくわけです。うん、すごい楽しそう。
しかし、こんな世の中でも怪談の種は尽きないらしく、主催者側はもとより、毎回毎回ゲストも色々な変な体験・妙な話を披露してくれます。こんなにたくさんあるのに、なんで自分の周りにはそういうことが起こらないのだろうと不思議に思うくらい。まぁ、同じ出来事でもそれを怪談ととるか、とらないかは人によって違うらしいので、もしかしたら僕はとらない方の人間なのかもしれません。
そういえば、偶然にも、近々サークルのイベントで何人かと見る日本版クトゥル映画『インスマスを覆う影』の出演者・佐野史郎もゲストとして登場していて、ドラマの撮影裏で起こった怪談を語っていました。結構怖い話でしたよ。

インスマスを覆う影 [VHS]

インスマスを覆う影 [VHS]