スタンダード

大学から帰り、家で飯を食べていたら猫がやってきました。
この猫、うちの猫ではないのですが、家に人がいる時に来ては残り物をねだってきます。
なので、いつもならば、箸でつついている焼き魚のへりでもやるところなのですが、今日は猫自身が自分で食う物を用意してきたようで口になにやら咥えていました。
他の家で貰った魚か何かなのかと思い見てみれば、なんとネズミ。
尻尾を抜かせば5cm程しかない小さなネズミが、ぐったりとして咥えられています。
猫はネズミを獲るものだとよく言いますが、実際にその様子を見るのは初めてです。
驚いている僕を尻目に猫は自慢げに家に上がると、加えていた猫をぽとりと落とし、足で蹴ったりまた咥えたりと遊び始めました。
正直、飯時にあまり気持ちのいい光景ではありませんでしたが、物珍しかったので、つい横目で見ていました。
しかし、その内猫も飽きたのか、それとも動いて腹が減ったのか、先程まで遊び道具にしていたそれを、今度は「シャリシャリ」と食べ始めました。
そうか、ネズミは生で食べるとこういう音がするのかと、変に感心している間に猫はネズミを完全に平らげてしましました。実に満足そうに。
で、ごろりとねっころがってそのまま寝てしまいました。
やっぱり猫の生活って、楽そうでいいですね。


ところで、最近のネズミもペストやら赤痢みたいな変な病気を持っているんでしょうかね。きちんとアルコール消毒とかしないといけないのかな。