配慮

奴隷的無償労働、もとい某新古書店の職場体験兼採用試験に行きました。
客として行くのと、中の人として働くのはえらい違いがあるものでとにかくひたすら忙しい。
立ち止まる暇もなくただひたすらに増えつづける買取本を棚に並べ
レジに入ればありの如く並ぶ客を捌きつつも、合間を見つけては本に値札を貼り
なんの信仰なのか、店員一人が「いらしゃいませー」と叫べばそれに反応して他の店員も「いらしゃいませー」と大合唱
ついでに何だか店が静かになったら、それはそれで誰に言うでもなくまたも「いらしゃいませー」の大合唱
たかが五時間程度でしたが、帰ったら体脂肪率が2%ほど減っていました。


それにしても口惜しいのは、折角書店に行ったというのにそこの本が買えなかったこと。
五時間の労働を乗り切り、戦友めいた感覚を共有した店員に対して
「この『血と薔薇のコレクション』ください」
とは、とても言えない。