シチリアを征服したクマ王国の物語

シチリアを征服したクマ王国の物語 (福音館文庫 物語)

シチリアを征服したクマ王国の物語 (福音館文庫 物語)


何故か第一章で熊たちが大公軍に勝利した場面の後に来る、最後の

「なんとすばらしい栄光の日よ」

という一行が無性に心に響いた。

その勝利の一瞬の感動を伝えつつも、その後に来る没落を郷愁とともに暗示させている、印象に残る一文であると思う。

書きながら、自分でも何を言っているのかよく分かんないんだけど、とにかくこの一文がこの本の中でなにより好きなのだ。

いつか自伝を書いたら、この一文は入れようと思う。