妖怪ハンター 魔障ヶ岳

稗田のモノ語り 魔障ヶ岳 妖怪ハンター (KCデラックス)

稗田のモノ語り 魔障ヶ岳 妖怪ハンター (KCデラックス)


沢田研二似のイケメン考古学者・稗田礼二郎が活躍する妖怪ハンターシリーズ。
本書はそのなかでも珍しい連作長編ものとなっています。

魔障ヶ岳にいる得体の知れぬ「モノ」に会い、
乞われるがままにそれぞれ違った「名」を与えた3人(と稗田)の物語。
形は定まらないが大きな力を持った「モノ」は、与えられた「名」によってその姿を変え、
「名」を与えてくれた人間の人生に影響を与えてゆく。

短編のようにワンアイディアで終わらず、長編になった分だけストーリーに起伏ができているし、
稗田先生も実によくキャラ立ちしていて面白いです。妖怪ハンターもののなかでも一番好きやもしれない。

それにしても、稗田先生が携帯でメールを打つ日がこようとは思わなかった。
絵柄はあれでも、時間設定はしっかり現代なのね。