愛狂い(ラブグルイ) 第一幕

ラブプラス

ラブプラス



 昨日大学の先輩と飲んでいたらお互い職も無いことだし、二人で『ラブプラス』をやろうという話になりました。今巷で大人気、売り切れ続出でアマゾンにも在庫なし、少子化問題の一因にも数えられ、システム上このソフトをやったDSを中古で買わない方がいいとまで言われる、あの『ラブプラス』です。
 元来、恋愛ゲームにおけるゴールとされるのは「告白」(「性交渉」という場合もありますが…)らしいですが、革新的ゲームである本作は「告白」後の恋人になった状態を楽しめるという仕様になっているそうです。要は、ゴールがない。エンドレスに二次元キャラとイチャイチャできるという、廃人使用。玄人恋愛ゲーマーの中でも『ラブプラス』以前と以後では生きる世界が変わるそうで、そのあまりのデ・カルチャーぶりから、やるのをためらわせるほどの迫力が醸し出されています。まぁ、自分の肉体精神が変質してしまうのは、古来続く人間の原初的な恐怖ですからね。
 ただ、恥ずかしながら時間的にも社会的にも制約のない僕の場合、自分が変わろうが世界が変わろうがどうってことありません。もう、『ラブプラス』だろうが『デュエルラブ』だろうが、ドンと来いって感じです。
 しかし、一つ懸念があるとすれば、先輩と僕で攻略対象の女の子がかぶってしまった場合です。折角、恋人が出来たというのに、先輩のとこ行ったら「あら、あの子が」とか絶対嫌だからね。
 そんなわけで、当初「僕があの子で」「俺があの子」的な不可侵条約を結ぼうと相談していたんですが・・・・・・・・・・・・
 


・・・まぁ、「ラブ」の前にね、そんな大人のお約束みたいなものを持ちだそうだなんて、どうなのよ、って話ですよ。そう。そんな妥協は「ラブ」の前には無力。「あの子は先輩の女だから」だなんて諦めは、もうその時点で不純、負け犬の思考ですよ。
 当然、約定は破棄。お互い全力で純粋にプレイすることにあいなりました。
 ああ、来週が楽しみですね。多分、また先輩と会うことになるでしょうし。
 その時、お互いに持ち寄ったDSの画面に同じ顔が映っていようものなら、死合うしかありませんね。


 近くの店で運良く購入致しました。