刀語 第三話 千刀
- 作者: 西尾維新,take
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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読みたいは読みたいのですが、講談社BOX高いし本棚に置くと一つだけサイズ違っていて空気読んでない感じだし…と、悩んだあげく、とりあえず図書館で借りてみることにしました。ゆえに、読むのも一巻からとかお行儀よくはいかず、本棚に残っていた巻の中で一番若い数字の、この三巻からになりました。
お金がなくて古本屋の100円コーナーか図書館でしか本を得られなかった中学時代によくこんな買い方をしたものです。物語も途中からだし、キャラとかも全然知らないし、という状態にはなってしまいますが、読み進めながら徐々に過去に起こったことやキャラの性格がわかっていったり、物語から設定を想像したりするのも、案外楽しかったりします。ちなみに、妹なんかはミステリー小説を最後の章から読み始めるなんて、僕から見ても最低な読み方をする人ですが…まぁ、世の中には色んな本の読み方があるのです。
そんなわけで読み始めた『刀語』シリーズですが、いや、軽いのなんのって。
小説一冊は漫画一冊に比べると読むのに時間がかかるものですが、この本に関しては、なんだか漫画一冊とあまり変わらない気がします。一話一冊で簡潔な内容に、分かり易い物語展開。1ページの文章の量も少なくて、サクサク読めます。
ライトノベルって呼び方が出てきたのって確か6、7年前くらいだったと思うんですが、その頃、この「ライト」の部分にはちょっと揶揄するような響きがあったんですよね。「軽さ」の裏返しで、密度がないとか深みがないとか。
でも、そうやって馬鹿にされてきた「軽さ」もここまで振り切ってくると、もう一つの芸風ですね。
一か月一冊という刊行スピードで、安定してこのクオリティなら、アニメやマンガみたいな日々の気軽な楽しみとして、現代っ子のライフスタイルにピッタリなんじゃないでしょうかね。あんまり考えないで書いてますけど。あとは価格がジャンプコミック並になってくれれば、言うことなし。